耐震住宅は大地震にも耐えられる強度なのでしょうか?

耐震住宅は大地震にも耐えられる強度なのでしょうか?

地震の揺れに耐えるように建築物を補強した耐震住宅は、大地震と小地震の中間にあたりまれに発生する中規模地震に対応できるメリットがあります。地震の規模を示す指標であるマグニチュードが5以上7未満規模の中規模地震に対して、大きな損傷が生じない仕組みを基本とする耐震構造は、大地震においては倒壊しない程度の損傷が許容されます。中地震では、多少亀裂が起きても使用上支障のない設計が要求され、一方大地震においては人命の安全確保のため、転倒や崩壊が生じない設計が求められるので、安心感を得られる利点が存在します。他方巨大地震では対応が難しいデメリットの他、建築コストが普通の住まいに比べて高額になる短所もあります。

地震を横揺れの力としてとらえる耐震設計は、力の方向と平行にある壁を重要視し、しっかり壁の補強をします。耐震壁が建物の耐震要素として効果を発揮するために、周りの柱や梁との一体化により、建物と一緒に動くことが求められます。一方で、しなやかに対応することで耐震性を高める耐震方法の構築物も存在します。複数の方法の選択においては、建物の用途や使い方及び構築物の高さに加えて、規鉄筋や木造などの構造種別と規模を考慮して耐震の設計をすることが重要です。